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《風雅孤高の文芸者:青木正児の構築した中国学の世界》
点击量:
发布时间: 2023- 11- 17
作  者:
辜承尧
内容简介:
近代日本における中国文学研究の第二世代の人物にあたる青木正児(1887~1964)について、大正期から昭和前期(敗戦まで)にかけて、同時代の中国を如何なるまなざしで眺めたのか、彼により提唱された「文芸」とは如何なる概念であったのか、彼の中国習俗研究は如何に位置づけられるべきか、といった問題意識のもとに多方面から考察する。本書は、近代日本における中国文学研究の第二世代の人物にあたる青木正児(1887~1964)について、大正期から昭和前期(敗戦まで)にかけて、同時代の中国を如何なるまなざしで眺めたのか、彼により提唱された「文芸」とは如何なる概念であったのか、彼の中国習俗研究は如何に位置づけられるべきか、といった問題意識のもとに多方面から論述したものである... more
出版信息:
日本东方书店,2023

目    録

 

序言(陶徳民)

 

序章 本書の内容と構成

 

第一部 同時代の中国へのまなざし

 

第一章 「遠からず光彩ある文学」:青木正児における中国新文化運動との共鳴――胡適、呉虞、魯迅との交際を中心に

 はじめに

 一、「胡適を中心に渦いてゐる文学革命」――「陣頭に立った胡先生」への応援

 二、「非儒の論に於て彼は陳氏より一歩も二歩も先覚であつた」――呉虞への喝采

 三、「未来のある作家」――魯迅に対する英知に富む予見

 おわりに

 

第二章 「兎に角儒者に碌な奴は無し」:青木正児の儒家批判・道家称賛論

 はじめに

 一、青木の儒教道徳観への反感と他者からの証言

 二、『支那学』における呉虞の儒教批判論への応援

 三、中国文学における儒教の影響――兎に角儒者に碌な奴は無し

 おわりに

 

第三章 「金鉱でも探る山師」:青木正児の中国江南の旅――大正時代における日本の文人学者の中国認識との隔たり

 はじめに

 一、「東洋復帰」による「支那趣味」の登場と中国旅行のブーム

 二、「金鉱でも探る山師」――青木の江南の春を尋ねる旅

 三、西湖風景論をめぐる芥川への批判

 四、「支那趣味愛好者最後の一人」と自任した佐藤春夫の中国旅行

 おわりに

 

第二部 「文芸」の視点からの文学や美術への考究

 

第四章 「創見に満ちた文学史」:青木正児の中国文学史研究

 はじめに

 一、中国文学との邂逅およびその研究の道筋

 二、中国文学に関する青木の三部作

 『支那文学概説』――中国文学への「道案内の大提灯」

 『支那文学思想史』――中国文学批評史への視座

 『清代文学評論史』――日本初の中国文学批評史

 幻に終わった『支那文学史』の編纂計画

 三、「創見に満ちた」中国文学研究

 文芸の視点

 南北二元風土の文学決定論

 「文芸思潮の三大変遷」説

 「美意識の発露に由る」文芸起源説

 「儒道二大思潮」の文学主流説

 新文化運動への注目

 おわりに

 添附資料 『支那文学史』の予定項目

 

第五章 「堪使王呉瞠若後、功名不要得功名」:青木正児の戯曲研究

 はじめに

 一、青木の中国戯曲研究の道筋――「聖賢の道」からの逸脱

 二、『支那近世戯曲史』――「独創も有る」著作

 三、『支那近世戯曲史』への評価――「功名ヲ要ラズシテ功名ヲ得タリ」

 おわりに

 

第六章 「形似を超越せよ」:青木正児の画業とその南画認識――金冬心、石濤の芸術への理解および橋本関雪からの批判

 はじめに

 一、道楽としての絵画への道程

 二、「至誠天に通ず」――金冬心との邂逅

 三、金冬心への傾倒の要因

 四、金冬心論の延長線上の石濤論――橋本関雪に批判された標的

 おわりに

 

第七章 「古拙は最も近代的審美観」:青木正児の南画論――近代日本南画研究史における青木の位置づけ

 はじめに

 一、詩画一致論

 二、気韻生動論

 三、古拙論

 四、青木の南画観

 おわりに

 

第三部 風俗や歌謡、食物などへの情熱

 

第八章 「専攻の支那文学の理会を助ける為に」:青木正児の中国民俗学研究

 はじめに

 一、江戸戯作文学から中国風俗へのまなざし

 二、『北京風俗図譜』――民国時代に煙滅しつつある北京の姿

 三、『支那童謡集』――近代日本における中国の歌謡研究の嚆矢

 四、中国民俗学研究における青木の位置づけ

 おわりに

 

第九章 「最後の講義に何か変つたものを置土産に」:青木正児の名物学研究

 はじめに

 一、名物学の研究系譜

 二、青木の名物学研究の道のり

 三、青木の名物学研究のアプローチ

 おわりに

 

第四部 シノロジーへのアプローチ

 

第十章 青木正児によりシノロジーの方法論から構築された支那学――狩野直喜の方法論との相違を兼ねて

 はじめに

 一、シノロジーを導入した狩野直喜からの薫陶と示唆

 二、玉に瑕であった漢文直読論――本邦支那学革新の第一歩

 三、「日本への土産」をさらなる推進へ――狩野からバトンタッチした敦煌研究

 四、戯曲研究――狩野の曲辞中心からより実証的なアプローチへ

 おわりに

 

第十一章 受容・活用・融合・超越:西洋のシノロジーへの青木正児の姿勢

 はじめに

 一、受容:中国語を外国語と見なすこそ「本邦支那学革新の第一歩」

 二、活用:実証的方法で「未開の分野」を開拓

 三、融合:「西洋の文芸から「観察」と「方法」を借用」

 四、超越:「支那芸術は西洋芸術に一歩先じた点」

 おわりに

 

付録資料 『青木正児全集』補遺

あとがき

索引

 



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